重量挙げについて
詳細は冒頭のリンクに任せるが、日本ではリンクにある三宅宏実選手(JIJI.COMより)が有名だ。ほかにも八木かなえ選手(JIJI.COMより)などもいる。今回の東京オリンピック2020も、1年延期になったことでそれなりの年齢になってきた三宅選手のコンディションの調整にも注目したいところだ。
重量挙げ・概要
- 「スナッチ」と「クリーン&ジャーク」の2つの種目
筋トレの「バーベル」を一気に持ち上げる種目 - それぞれ3回行い最高重量の合計を競う
- いわゆる力比べだ
- 男女に分かれ各7階級の階級制となっている
なぜパリ五輪で除外の話しが・・・?
ここが肝心なところである。元凶はタマシュ・アヤン前国際重量挙げ連盟(IWF)会長だ。彼の汚職により、全世界の重量上げの選手に影響が出ようとしている。彼の汚職を朝日新聞DIGITALから紹介しよう。わかるだけでも下記の通り。ちなみに本人はこれらを否定している。
- 不正会計
隠し口座や第三者名義の口座の存在
口座は監査担当者も把握させていない
使途不明金:約1,130,000,000円(日本円で)
行方不明の領収書:130枚以上
ドーピング違反国への罰金も現金で回収 - ドーピング隠し
- 脅迫
アルバニア連盟には約10,900,000円を持参しないとリオ五輪に出場させないと脅迫 - 報復
これらの悪行が122ページの報告書にまとめられていたそうだ。この報告書は数千の数千種類の文書・記録、50人以上の証言からまとめられている。
タマシュ・アヤンIWF前会長は2020年の4月に辞任するまで、事務局長時代から約40年間、IWFの実験を握っていた。いわば独裁者だろう。
というか、長期制限が独裁を招くのは歴史も物語っているし現代でもある。独裁が良い結果を招かないことも十分考えられるという意味ではIWFの組織自体の問題も出てくる。日本でも少し前にとあるスポーツ団体でにたようなニュースが出ていたはずだ。
全く関係ない選手が被害に
これらの理由から国際オリンピック委員会(IOC)は、関与の疑いがある連盟関係者は東京五輪に参加させない方針を決定している。
そして、それは全く関係のない選手たちに『パリオリンピックの除外』という結果で被害を与える可能性も出てきている。
全く関係のない選手たち、と表記したのは関係のある選手もいるからだ。それはドーピングをした選手たちである。『何をしてでも勝てばいい』という印象が強いドーピング行為はスポーツマンシップや小さい子どもたちに影響を与えることなどから禁止されており、それをした選手が多くいたことや、そのドーピング自体を隠蔽する行為があったわけだからだ。
日本ウエイトリフティング協会の三宅義行会長(冒頭のリンクの写真の実父)は、『日本は全く関わっていない』と明言している。積極的にIWFに介入をして立て直しに一役買ってほしいと感じる今日この頃である。