新型コロナウイルス感染症の影響
今年度から、伊東商業高校男子バレーボール部のトレーニング指導に関わるようになりました。以前、東伊豆にある稲取高校でお世話になった顧問の先生が、地元の伊東商業高校に何年か前に異動したことによるものです。
以前にも1回単発での指導をさせてもらいましたが、今年度から正式に指導に関わらせてもらっています。
しかし、皆さんご存知のように、新型コロナウイルス感染症の影響で部活は停止・休校。静岡県の高校総体も中止が決定。これからどうなるのか不明な時期もありました。
静岡県のバレーボールに関しては、なんとか代替大会を開催する運びとなりましたが、残念ながら代替大会ができない競技もありました。
静岡県はその時までは感染者はそこまで多くなく、早い時期に学校も再開し部活動もそれにより再開していきました。
代替大会で創部初
慣れ親しんだ体育館で、代替大会に向けて3年生を中心に練習が再開されていき、私もそれにより3年生のいるうちに3回程トレーニング指導に行かせてもらいました。
顧問の先生に話しを聞くと、3年生の中には進路に専念しようと考えていた選手もいたそうですが、説得をして全員で大会を迎えることができました。
3年生は経験者が少なく、初心者も多い中、顧問の先生や当時の先輩、経験者など皆で強力をしてチームを作り上げたのでしょう。東部大会の結果は・・・。
顧問の先生としては、初の快挙とはいえもっとやれた部分もあったそうです。しかし、キャプテンを中心に全力を尽くしたのだろう。
その勢いで7月11日からの県大会に。初戦を突破して2回戦は西部地区の強豪、聖隷クリストファー高校。ストレート負けとなりましたが、点差には見えないプレーを見せてくれたのだろうと勝手に思っています。
保護者も観戦はできなかった
聖隷クリストファー高校は、その勢いで決勝までかけあがり、優勝しました。優勝チームに負けての引退としては、まだ納得できる部分もあったかもしれません。
しかし、残念ながら新型コロナウイルスの影響で保護者の観戦は不可。私も時間はあったのですが、監督・選手以外はダメなので見に行けず・・・。
3回程度しか、3年生とは接することは無かったですが、とある日のトレーニング後にレギュラークラスは解散し、ベンチに入れなさそうな選手たちは少し練習をするとのことで体育館の上から練習を眺めていました。
そうすると、3年生全員が後輩たちのために残って練習のサポートやアドバイスをしていました。顧問の先生の言葉がよぎりました。
『今の3年生は初心者も多かった。』
3年生の上の先輩たちはもっと初心者も多かったのだろうと思います。3年生は先輩たちに手取り足取りアドバイスをもらったことを、今、目の前で後輩に同じようにアドバイスしているのかな・・・。
そう感じさせる光景に、学生スポーツのすばらしさを感じました。