直面している感染症 ~対策のために~
今の日本での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響は、5月1日時点で下記の通りとなっている。
新型コロナウイルス 国内の感染状況 東洋経済オンラインより
- 感染者数:累計14,120人(無症状者含む)
- 現在の患者数:11,424人
- 退院者数:3,964人
- PCR検査人数:145,243人
- 重症者数:328人
- 死亡者数:432人
※年代別の感染者数では20~50代が2,000人を超えている
緊急事態宣言が発令されて3週間以上が経つが、一向に衰える気配がない。このままでは、お店は潰れ路頭に迷う人も増えていくだろう。今この瞬間にもそういう人たちが出ている可能性が大いにある。
私のようなスポーツや運動に関わる仕事だってそうだ。収入が増える、なんていう人はそうはいないだろう。そもそも、ほとんどの職種の人が困難な状況で新たにそこにお金をかけられる人も少なくなるわけだ。少なくとも今の状態では。そのためにも、今の状況を打破すべくより感染症の知識を深めて実践していく手助けになれば。
皆さんの感染予防法は??
今回は感染経路について。感染症は広がっていく時に当然ながらどのように広がっていくかがその細菌やウイルスにより特徴がある。そして、その感染経路を理解することで正しい対策(予防)ができるわけだ。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)でも、感染経路を踏まえた対策が広がっている。
皆さんはコロナ対策はどんなことをされていますか?
いかがでしょうか?
また、その対策が次のどの感染経路に関する対策となっているのでしょう。
感染経路について
そもそも感染経路とは?
病原体がどうやって宿主(しゅくしゅ)に伝播されているのかということ。この感染経路はいくつか存在している。
- 経口感染
すでに汚染された水や食物を食べる事で感染。口から入り消化管粘膜から体内に侵入 - 経気道感染
飛沫感染:咳やくしゃみ、会話などで空気中に散った飛沫を吸い込むことで感染。
空気感染:飛沫が乾燥して微生物だけになり飛沫核となる。空気中に浮遊する飛沫核を吸い込むことで感染。 - 接触感染
感染源である患者や動物と接したり、汚染されたタオルや食器を介して間接的に接触することで感染。 - 経皮感染
健常な皮膚から病原体が体内に侵入して感染。もちろんまれです。戦後すぐなどの医療現場で注射の針の使いまわしや輸血時の使いまわしなどもこれに含まれる。 - 母子感染
母から胎児や新生児への感染。ヒトからヒトへの感染を水平感染といい、母子感染は垂直感染という。垂直感染はさらに3つに分けられる。
・経胎盤感染:病原体が子宮内で胎盤を経由して感染
・産道感染:胎児が産道を通過する際に感染
・母乳感染:母乳を介して感染
そして新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染経路はなんなのか??
- 飛沫感染
咳・くしゃみなどの飛沫を吸い込み感染 - 接触感染
感染者した人との接触や感染した人が触れたタオルや食べ物を介して感染
と言われており、国立感染症研究所でも5月1日時点ではそのような見解を示している。
つまり、インフルエンザとほとんど同じ感染経路だということです。しかし、インフルエンザよりも確実に猛威を振るっている理由は、感染力の強さだったり、 『感染症 ~対策のために~ 第1弾!』でもまとめましたが、不顕性感染者が比較的多いためと思われます。
感染力が強いというのは、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で病院に行く患者さんの対応の違いを見れば一目瞭然です。通常のインフルエンザの対応で病院の先生は防護服とか来てませんよね。もちろん、まだ解明されていない、ワクチンが無いため万全を期している、ということもあります。
事実、今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の猛威により、手洗い・うがいなど、消毒などがより行われていることで、例年よりインフルエンザの感染者は半分ほどに減少しています。それは、インフルエンザに関する報道発表資料 2019/2020シーズン (厚生労働省より)からも明らかです。
ですので、接触感染や飛沫感染による感染経路を絶つための対策をより高いレベルで実践することが大切なわけですね。医療機関は当然ですが、
お店でスタッフが手袋をしていたり
直接手渡しせず代金を専用トレイに置きお釣りも同様の対応をしたり
レジにシートが張り付けてあったり
レジなどで待つときに距離を保ったり
これらは全て
【感染経路を絶つため=皆さんを守るための対応】
だということですね。
マスクもまずは自身の飛沫を飛ばさないため。いわゆる咳エチケットも同様。意味を理解することでより実践しようという気持ちにもなりますし、思いやりの心も持てますよね。
新型コロナウイルス感染症 注意ポイント
各種の対応は、全ての人のために実践してくれているということを理解しよう!
より細かい感染対策が必要な状況だと認識し実践しよう!
感謝!
とにかく、今は医療従事者やその施設を支える関係者、日常生活に必要なお店の方々、それを運ぶ運送業の方々などに感謝の気持ちを持って、今一度、自身の行動を見直して感染予防に努めていこう!
このシリーズの前回の投稿は👇