自粛期間を経てチームの選手たちの身体の変化は・・・
Number Webに下記の記事が掲載されていた。
自粛で練習が減ったら球速アップ?この夏、高校野球で起きている事。
私は、アスレティックトレーナーやトレーニングコーチとして、現在は高校生のハンドボールやバレーボールに取り組む選手たちの指導に関わっている。一概に言えることではないと思うが、ここ数年感じていたことでもあった。
練習量と身体作りやケガについて
この記事では、自粛期間をポジティブに過ごすことができた選手の身体つきやそれに伴う技術が向上している、というものだ。チームとして練習をしていなかったにも関わらず、身体が大きくなったりボールのスピードが上がったり・・・。
これは、1つの可能性を表していることでもあるのではないだろうか。
自粛期間の身体作りと適度な休養がこの現状を作り出した。
もちろん、部活が出来なかった期間にそのまま何もしない選手にはこのようなことは決して起こらない。練習再開を見据えて、計らずとも発生した部活の休止期間に自身やチームスタッフの指導の下、やれるべきことを積み重ねた賜物がこのような1つの結果を生んだのだろう。
私の関わるチームでも、自粛期間を経て身体がしっかりしてきた印象を持つ選手がいる。トップ選手に関しては、練習や公式戦の再開当初はケガも騒がれてはいたが、日本の今の一部の高校生にとっては身体を作るという意味では良い期間になった選手たちがいるということだ。
昔と現在との違い
昔と現在では、スポーツの取りまく環境は大きく変わっている。上げたような身体づくりに関わることも大きく変化しているだろう。いくつかを上げてみる。
- 練習時間
現在は短くなってきているだろう - 練習の幅
現在はトレーニングから技術練習・分析含め広がっている - 追い込み方
いわゆる『根性練』から『科学的』な追い込み方に変化しつつあるだろう - 食生活
伝統的な日本食から現在は偏食傾向も多くなっているだろう - トレーニング
現在は身体作りの方法は科学的になってきている - ケガ
現在は昔なかったようなケガが増えているかもしれない
その他にも生活習慣や睡眠、ゲームなど様々な要因が影響していると思う。上記に上げたトレーニングや追い込み方などはあくまでその道の専門分野の人がいればできることだが、高校生レベルではまだまだ誰もが適切な指導を受けているとは言えないだろう。
その中で、新型コロナによる自粛期間が一部の高校では、ポジティブに働いた可能性(あくまで身体に関して)もあるという事実。今後の、練習の進め方などのヒントになっていくのかもしれない。