健康・運動

感染症 ~対策のために~ 第3弾!

直面している感染症 ~対策のために~

前回は感染経路のことを中心にまとめてみた。今回はそもそも我々が本来持っているものも含めて免疫についてまとめてみよう。

皆さんは『免疫』といわれたら何をイメージするだろう?

ここでは『免疫』=『免疫くん』について専門的かつ丁寧にまとめていきたいと思う。

 

『免疫くん』とは??

『免疫くん』👉体内に入ってきた病原体を排除

そして、『免疫くん』には大きく2種類!

  1. 特定の病原体を防御
    👉獲得免疫(広い意味での免疫を表す)
  2. 病原体を誰かれ構わず防御
    👉自然免疫(先天免疫)(皮膚や気道、消化管などの粘膜などのこと)

「免疫」という言葉は、例えばとある病原体により感染症に罹患(りかん)して治ると、同じ病原体が再度身体に侵入してきても今度はその感染症に罹患しなくなる。
「免疫ができた」と使う人も多いと思う。

では、なぜそれが起こるのだろうか?

 

『免疫くん』は記憶力が高い!

まず体内に侵入してきた病原体を『抗原』という。『免疫くん』にとって、『抗原』は自分ではない者。いわゆる『敵』だ。

ポイント

記憶力の話しの前にリンパ球の確認をしよう。リンパ球とは簡単に言うと『免疫くん』の心臓や脳だと考えてくれば良い。リンパ球が無いと『免疫くん』の力はほとんど発揮されない。リンパ球はいくつかある白血球のうちの1つである。

話しを戻して、体外から体内へ『抗原』が入ってくるとリンパ球が察知!
これにより『免疫くん』が病原体を排除するしくみを考え実行してくれる。

この反応を免疫応答という。

例えば、インフルエンザウイルスに対する『免疫』は、『抗原』が一度体内に入り、免疫応答が起こってはじめて成立する。つまり予防接種で『免疫』を成立させるわけだ。

 

そして、『抗原』を察知したリンパ球はこれを記憶することができる。なので、2回目以降は免疫応答がより素早く強力に起こるため軽症で済んだり症状がでないことが起こるわけだ。
インフルエンザの予防接種を打つとインフルエンザに罹患しても通常より症状が軽いとか言われるのはこういうことですね。

これを免疫記憶という。

これにより同じ病原体が入ってきても発症を免れることもできるわけだ。

ポイント

インフルエンザでも予防接種を打ったにも関わらず罹患したり、2回目に罹患したという人もいる。これは同じウイルスでも型が少し違うと免疫応答は成立しないためである。A型とかB型とかですね。

名字が同じなのに兄弟でも性格が全然違うじゃん!ということですね。同じ『インフルエンザウイルス』だとしても『インフルエンザウイルスA型』、『インフルエンザウイルスB型』は中身は違いますよ!と。

私には、兄がいますが、『○○の弟』とか言われると嫌な気分になるとか二世タレントの気持ち・・・みたいな??

 

予防接種について

これまでの内容で、予防接種のメカニズムもなんとなく理解ができたと思う。今までの言葉を使って説明すると・・・。

予防接種のしくみ

インフルエンザウイルスの抗原をあらかじめ体内に投与(予防接種)すれば、リンパ球がそれを認識し免疫応答が起こる。これにより、次に同じ抗原(インフルエンザウイルス)が体内に侵入してきても、リンパ球の免疫記憶により症状は押さえられる、もしくは軽症で済む。

そして、予防接種の目的で開発されたものがワクチンである。このワクチンにも種類がある。

  • 生ワクチン
    弱くなり病原性が亡くなった細菌・ウイルスを使用
  • 不活化ワクチン
    死滅した細菌やウイルスを使用
  • トキソイド
    変性して毒性がない毒素の成分を使用

 

新型コロナウイルス感染症 注意ポイント

皆さんご存知のように、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する!ワクチンは、現在、専門家の方が必死に開発に尽力しており、日本の機関でも行われています。収束に努めながらワクチンの開発を待ちましょう。

次回は免疫に関する細胞についての紹介です!

 

感謝!

医療従事者やその施設を支える関係者、日常生活に必要なお店の方々、それを支える運動業の方々などに感謝の気持ちを持ち、自身の行動を見直しながら感染予防に努めていこう!

第1弾!・第2弾!はこちら!

 

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