東海大学付属大阪仰星高校ラグビー部の取り組み
東海大学付属大阪仰星高校ラグビー部の取り組みを紹介している下記の記事を見つけた。
休校で部活休止!競合高校ラグビー部監督が部員に「自宅で料理」を課した理由
cookpad newsより(5月29日)
新型コロナウイルス感染症により様々なスポーツ団体、そしてスポーツ以外の飲食業・観光業・製造業・医療関係・学校関係など。たくさんの人たちの生活に影響を与えている。
高校という教育課程に存在するスポーツ団体(部活動)の在り方として、とても良い取り組みだと思いまとめてみた。
以下は、東海大学付属大阪仰星高校ラグビー部監督・湯浅大智さんの取り組みの紹介となる。
ここでの取り上げている取り組み事例
ポイント
休校期間中のトレーニングメニューに「料理」が入っている
なぜ、料理を入れたのかは下記の4つの感謝を育むためだという。
- 家の中で過ごすことが多くなる「家族」への感謝
- 自分で使える「時間」があることへの感謝
- この環境下でも「健康」でいられることへの感謝
- 集まれなくとも切磋琢磨できる「仲間」がいることへの感謝
1週間に1度、湯浅監督が出したテーマに沿って料理を作る、ということのようだ。
・メニュー
・使った食材
・工夫した点
・家族の反応
・次回に向けての改善点
これらをシートに書いて提出してもらう形で100%に近い提出率だったとのことだ。実際の湯浅監督の添削の様子も記載がありぜひ記事を見てほしい。
休校で部活休止!競合高校ラグビー部監督が部員に「自宅で料理」を課した理由
cookpad newsより(5月29日)
料理を通じて育まれたスキル
実際の記事にはより細かく取り組みの様子が記されていて、部員の感じたことなども紹介されている。そちらをぜひ拝見して頂きたい。
その上で、料理を通じて育まれたスキルはラグビーでも大事だと湯浅監督は話している。
ラグビーは個人競技ではないので、自分主義ではだめなんです。僕の考え方としては、「目配り」「気配り」「心配り」「思いやり」を持っている人が、ラグビーをやるにふさわしい人だと思っています。
料理にもラグビーにも共通することがあり、それが今回の機会によりとても育まれたと話している。湯浅監督自身も想定以上の効果があったと手応えを感じているようだ。そして、湯浅監督ももともと料理をするようでこのような発想にも至ったのだろう。
選手たちの提出シートを見て一番成長を感じた部分
料理のレベルが向上したことはもちろんのようだが、主に下記の4点を上げている。
- 思いやり
食べてくれる相手に対して - 自己実現力
料理の仕上げをイメージして理想をかなえる - 段取り力
調理から片付けまで - 実行力
完成に近づけるためどのように調理を進めるか
なるほど。確かにラグビーはもちろん、ほかのスポーツや仕事にも活きそうなことばかりだ。ということは世の中の料理をしっかり作る親御さんたちは凄腕の選手であり、ビジネスマンなのかもしれない!
湯浅監督は下記のようにも話している。
ラグビーから離れてからのほうが人生は長い。ラグビーしかできない人間では、社会に出た時に何も通用しません。自分自身が人として魅力的であることはもちろん、そういう人間が同級生や先輩など周りにたくさんいれば、人生はきっと面白くなる。
選手の将来も見据えての指導を心がけているということだろう。
こちらのHPに詳細は記載があるが、
- 全国高校ラグビー選手権大会(いわゆる花園)
18回出場・全国優勝5回・準優勝2回 - 全国高校選抜ラグビー選手権大会
17回出場・全国優勝2回・準優勝1回 - 全国高校7人制ラグビー大会
4回出場・全国優勝1回
と輝かしい成績を持ち、現在も強豪校として全国有数のチームである。この自粛期間で培った力をこれからどう活かしていくのか注目したいところだ!