健康・運動

感染症 ~対策のために~ 第1弾!

系統看護学講座 専門基礎分野
疾病のなりたちと回復の促進[1]病理学 [2]病態生理学

 

直面している感染症 ~対策のために~

今、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により日本のみならず世界が窮地に立たされつつある。そして『感染症』という言葉が今まで以上に身近に感じている方がほとんどだろう。
その『感染症』について冒頭のテキスト2つを使ってまとめていき、私自身の知識としても集約していきたい。現在、そして今後にまた同じようなことが起きた時、少しでも個人レベルで対処をしていくことが、今回のような事態を避ける事にも繋がることを祈って。

私の仕事は下記の通りである。

  • スポーツチームにて選手のコンディショニング(体調管理)やパフォーマンスの向上
  • 一般の方々やご高齢者の健康維持・促進のための運動指導
  • 次の担い手の育成(非常勤講師・実習受け入れ)

が主であるが、そもそも健康を守ることもそこには含まれており、私の関わるチームにおいては、特に食生活を通じて免疫力をつけていこう、という取り組みもしてきた。
実際のところ、私の専門分野はいわゆる「コンディショニング指導」であったり「アスレティックリハビリテーション」なるが、少なからず内科の勉強もしている。指導する中で、内科疾患(ぜんそく・熱中症・糖尿病・・・)を抱えながらスポーツや運動をする人は普通にいるからである。より知識を深めるために、数年前に冒頭のテキストを購入したということだ。
より知識を整理するため、さらに皆さんの行動を振り返るきっかけになるべく何回かに分けてアップしていこうと思う。

 

身近な感染症とは?

皆さんにも聞き覚えのある感染症はいくつかあるだろう。
インフルエンザ麻疹(=はしか)風疹(=三日はしか)水痘(=水ぼうそう)エイズ日本脳炎など一度は聞いたことがあると思うし、実際に罹患したことがある人もいるかもしれない。他にも、赤痢・コレラ・百日咳・梅毒・マラリア・破傷風・結核など、言われれば聞いたことがあるという人も多いと思う。
これ以外にもたくさんの感染症が世の中には存在するし、中には発症したら致死率ほぼ100%という感染症というものも存在する。今までにもいくつかの危機が人類を襲っているのは皆さんの記憶にある人も多いだろう。
人類を脅かす感染症のパンデミック(世界的大流行) 大幸薬品より

このように感染症は生命や人類の存続の危機に陥る可能性もあるため、日本では感染症法という法律が存在し定められていることが数多くある。

👉感染症法(e-Govより)
👉感染症の範囲及び類型について(厚生労働省健康局結核感染症課より)

先日、延期になってしまった東京オリンピック2020に対しても、世界中から様々な国の人が日本に訪れるためそれにより日本には存在しない感染症も持ち込まれる可能性があった。そういった感染症対策のために、事前にウイルスなどを持ち込んで研究を重ねていた機関もあったわけだ。
もちろん、感染症法により持ち込むことを報告する義務も定められているため所定の手続きをとってそのような対策もとられていた。

日本では、こういった感染症を予防するために予防接種があり、予防接種に任意のものと定期のものがある。

  • 【定期予防接種】
    原則、受けた方が良いとされある時期までなら無料で受けることが可能
    麻疹や風疹、日本脳炎などが含まれている
  • 【任意予防接種】
    希望すれば受けることが可能(有料)
    インフルエンザ、水痘など

 

感染源

感染症に罹患すると患者は病原体を排出する源になるため『感染源』と言われる。感染源を特定することが予防にも繋がるわけだ。今、猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は最初の感染源はまだ特定できていないと言われている。そのため、早急に対策部門を設置して現在対策に当たっているわけだ。
👉 新型コロナウイルス感染症について 厚生労働省より

 

潜伏期と不顕性感染

  • 潜伏期:病原体に感染してもすぐに発病せず、症状を呈するまでには数時間から数日かかりこの期間のこと。
  • 不顕性感染:感染しても長期間発症せず無症状が続く状態

何が言いたいか、お分かりだろう。まだまだ未知の部分の多い新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の潜伏期は?・・・そして不顕性感染があるの??・・・。今我々を悩ませている新型コロナウイルス感染症でなくても、不顕性感染があったりするのである。これから解明されるにつれ、より正確な潜伏期や不顕性感染の程度なども明確になってくると思う。
報道などを聞いていると、新型コロナウイルス感染症は
潜伏期間:不明確
不顕性感染:有り(CPR検査の感度は高くて70%と言われ残りの30%は感染しても陰性ととってしまうこともある)

神奈川県医師会より(4月2日時点)

新型コロナウイルス感染症 注意ポイント

潜伏期間中や不顕性感染者も感染者と同じように感染源になりうることを認識すべき。
新しい感染症のため情報は新しく出てくるので焦らず柔軟に対応することが大切。

つまり、自宅待機などの指示を受けた人はまずは徹底をすること、そうでなくとも疑わしいと感じた際には相応の行動をすることが大切です。

 

感謝!

とにかく、今は医療従事者やその施設を支える関係者、日常生活に必要なお店の方々、それを運ぶ運送業の方々などに感謝の気持ちを持って、今一度、自身の行動を見直して感染予防に努めていこう!

 

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