健康・運動

介護現場を考える

介護施設での新型コロナ対策

私は、スポーツチームのサポートや次世代のトレーナー育成に関わる専門学校での講師の仕事をしている。そして、もう1つ私が携わっている仕事に介護施設での運動指導がある。

地元に戻ってきて1年目から指導しており、今行っている業務の中でも一番長く携わっている。普段からいろいろ思うことがあるが、今回は新型コロナ対策で変わっていった介護施設の状況を私の把握できる範囲で紹介しようと思う。

 

首都圏で感染が拡大し静岡県でも感染が確認される

首都圏で拡大が広がる頃には、私の関わる介護施設も感染対策を本格的に行うようになってきた。具体的には下記の通りだ。私は運動指導のみの担当で、例えば入浴・トイレの介助や食事などの調理・配膳など基本的な介護業務は行っていない。
あくまでも、私の運動指導者の立場から把握できる範囲でのことで、実際にはより細かい対策も行われていると思っていただきたい。

利用者の方へ対して

  • 送迎での体温計測
    通常は施設に来てから行っているが、お迎えに上がる際に利用者のお宅で計測をするようになった(と思われる)。
  • 施設内でのマスクの着用
    こちらは言わずもがな。
  • 机や席の距離の確保
    通常では机は施設のスペースの半分ほどに収まり、運動をする際に空いているスペースへイスを置きそこへ移動して座っての体操を行っていた。それをスペース全てに机を拡大し、繋げていた机も1つ1つ距離をとり体操もその場で行うようになった。

 

スタッフが行うこと

【検温や体調チェック】
こちらは、当初は出勤時に計測していたが感染が拡大するにつれて自宅で実施することになった。

【利用者の方やスタッフが触れる可能性のある場所の消毒等の徹底】
利用者の方が1度や1サイクル使う度に、お風呂で机やイスから離れるたびに行われる。具体的には👇

  1. 椅子
  2. マシンなど(運動用の)
  3. 手すり
  4. 運動用のペットボトルやボール
  5. 水周り
  6. トイレ周り
    トイレはスタッフが使用する時もそうだし利用者が使用する時も実施する
    ドアの取っ手部分・流すところ・電気のスイッチ・便器・・・

私の行く介護施設はAM・PMで利用者の方々が入れ替わるが、そのタイミングで一部のマットや床も消毒をしていると思われる。他にも、外部の方の訪問は玄関までで屋内には入れず所属先や連絡先の記載などもしてもらっている。

その他にも、4月末には本社からの伝達があったようでスタッフに対しての【行動基準】のようなものが配布され1人1人の責任のある行動などが求められるようになった。具体的には👇

  • 回避すること
    県外から家族を帰省させない
    県外を訪れない
    など
  • 行かない場所
    パチンコ・麻雀・ゲームセンター・トレーニングジム・ライブハウス・コンサート(屋内外)・マッサージ・エステ・カラオケボックス・旅館の宿泊・花見・夜間飲食店・屋内のパーティー・親睦会・屋内の習い事
    などなど
  • 具体例の紹介
    こんな状況は良い/悪いの例
  • 体調チェックシート

 

介護施設のスタッフは大変

その他にも、パッと見ていてもわかるが、ご高齢者の中には当然だが、耳が遠かったり認知症の方もいたりする。接近して声をかけることなどそもそもの介護自体が密着することになる。

状況が伝わらないこともあるため、『なんで机やイスを離しているのか』『なぜマスクをつけなければならないのか』なども毎回ことあるごとに伝えている。

消毒なども頻度が多く、 お姉さま方の手の荒れ方は甚大!! ・・・しかしこれも利用者の方々や自身、そしてそれぞれの家族を守るため。それでも、通常のパートの方も徹底して行っているし、運転手のスタッフも含めて業務量もそれだけで増えている。

少し前のニュースでは病院等で働く人に加えて介護施設でのスタッフへの現金給付の話しが出ていたが、あれはどうなったのだろうか。パートの方々含めて支給されることを望む。

 

 

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